最近よく目にする扇状のフレット「ファンドフレット」って何?メリット・デメリットもまとめてみた。
2018年03月18日
多摩地区で中古の楽器を探すなら、楽器奏庫にお任せください。
楽器奏庫のヨシノです。
本日は”Djent”を中心に盛り上がりを見せる、「ファンドフレット」についてご紹介いたします。
- そもそも「ファンドフレット」って何?
- ファンドフレットのメリット
- ファンドフレットのデメリット
- まとめ
そもそも「ファンドフレット」って何?
最近、”ファンドフレット”とか、”マルチスケール”といった言葉をよく耳にすると思います。
英語で「扇形に広がる」を意味する「Fan」が語源で、その名の通りフレットが扇形に打たれているのが特徴。
マルチスケールの別名の通り、低音側と高音弦側のスケールが違うのが特徴です。
見た目のインパクトはもちろん、演奏性の高さから高い評価を得ています。
0フレットを基準に、1フレットから扇形になっているタイプと、ネックの真ん中(9フレット)あたりから扇形になっているタイプがあるようですが、おそらくは前者が主流ではないかと思います。
7弦以上のギター(5弦以上のベース)に搭載されることが多く、低音弦側のスケールが長くなっています。
その歴史は古く※割愛※・・・どうやら特許が切れたことで多くのメーカーが開発しはじめたのだとか。
安定したサウンドとプレイアビリティ!ファンドフレットのメリット
まっすぐ打たれたフレットでは、低音弦側のテンションがゆるくなります。
5弦ベースのLow-B弦や、ダウンチューニングでは音の輪郭がボヤけたり、ハリのない音になってしまいますよね。
35インチスケールでテンションをかせぐことも出来ますが、小柄な日本人には持て余しがちです。
しかし!
ファンドフレットなら全長をそのままに低音減側のスケールのみを延長することで、テンションをかせぎつつ、プレイアビリティも損ないません。
もちろん高音弦側のテンションを抑える効果も期待できますので、よりスムーズに演奏することが出来ますよ。
フレットが広すぎる!ファンドフレットのデメリット
良いこと尽くめなファンドフレットですが、デメリットも存在します。
一番の特徴ともいえる”扇形のフレット”が原因となり、特にベースではローポジションでの運指が難しくなるケースがあります。
手の小さい女性や若い方は特に苦労するかもしれません。
そういうこともあって、慣れるまでは弾きにくさを感じる人も少なくありません。
慣れてしまえばどうということはありませんので、練習あるのみですね。
また、ファンドフレットの楽器に対応していないリペアショップも多いので、通常の楽器よりも管理は大変かもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
ごくごく簡単にファンドフレットをご説明しましたが、メリット・デメリット、大体はこんな感じです。
徐々に盛り上がりを見せるファンフレですが、特に”Djent”ではもはや必須かも・・・!?
最近では比較的安価で手に入るようになってきたので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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